肩こり、これは腰痛同様、原因として筋肉性、骨格性があります。の骨格性の場合は頚椎と上部胸椎のサブラクセイション(ズレ、歪み)によって、筋肉の血行不良、神経障害が起きて、肩こりになります。
筋肉性は過労、運動不足、循環器系の障害やビタミンBをメインとする栄養不足による血行障害によって起こります。
40肩、50肩、それぞれの呼び名がありますが、特に変わりはありません。そもそもが俗称みたいなもので正式には肩関節周囲炎と言うようです。当院では30代でもなり得る症状を50肩と言っては精神医学上好ましくないので、全て40肩と言っています。
40肩ですが、痛みが出るのは肩関節ですが、原因としては肩甲骨が肋骨に対しての可動性が制限されて、肩関節のみに負担がかかって発症する事がほとんどです。
普通は腕を回すとほぼ180度近い回旋能力がありますね。しかしそれは肩関節のみでなく肩甲骨に付随する幾つかの関節によって複合して動くのです。肩関節だけではせいぜい120度程度の可動域しかありません。あと60度程の可動域は肩甲骨が肋骨に対して可動しなければいけません。
しかし肩甲骨の動きが制限される事で肩関節のみに本来持っている可動域以上に負担がかかり、肩関節に炎症が起こり始めます。その炎症の繰り返しによって、肩関節さえ本来の可動域を失って腕が上がらなくなるのです。
試しに座った状態で鎖骨、肩甲骨を上から誰かに抑えてもらってみて下さい。誰でも腕が上まで上がりません。これを無理に行なう事で炎症が起き始めると考えれば、お判り頂けるでしょう。
ですので症状は肩関節に出ますが、原因は肩甲骨にある事が圧倒的です。病院では対処療法として、肩関節周囲炎に対して潤滑剤的な薬液注射を行います。ですが、当然原因が他にある為、薬液の効能が切れれば、痛みを繰り返す事になります。一部の整形外科医は肩甲骨に対しての処方、治療を行う事もありますが、かなり稀です。これは別項でも述べましたが、触診で判断出来る医師が少ない為です。
手前味噌になりますが、カイロプラクターというのは、触診による皮膚の表面温度の違いを敏感に感じ取れるもので、私でさえも0,5度位の差があれば判断出来ます。当然筋肉の膠着(医学的にはコンストラクションと言います)が触診で判断出来ない様では、飯が食えません(^0^)
当院では40肩の施術は肩関節に対してよりも、肩甲骨回りの筋肉をほぐす事をメインに行います。カイロプラクティックでは自然治癒力を活性化させる事が主軸の考え方がありますので、肩関節への負担を軽減させてやれば、あとは体が勝手に炎症を鎮める努力をしてくれます。
自己管理(治療)としては、事前の予防も同様ですが、マメに肩関節回りのストレッチを行う事です。具体的な自己ストレッチ方法としては、肘を曲げた状態で腕を回して、肩関節よりも肩甲骨を動かす事を意識して行うと良いでしょう。
ただ40肩になっている場合は、当然激痛が伴いますので、無理に行い過ぎると症状を悪化させますので、その加減が重要です。放っておいても1,2年で自己治癒する事がほとんどですが、肩甲骨回りの筋肉をほぐす事を併用すれば、期間は大幅に短縮されます。