最近セデスGという鎮痛剤が事実上製造中止となりました。
最近こういった薬の見 直し、中止の話題がとても多い気がします。セデスGを長期連用した患者さんに腎障 害、膀胱癌などの発症例が出たからだそうです。
この薬はかなり昔からある薬で、偏 頭痛の人などでバファリンなどが効果がない人などでも効く人が多く、たくさんの頭 痛患者さんに愛されてきました。何千万人使用してきてほんの何人かの副作用が出た ことが、製造中止になってもいいのでしょうか?まして”長期連用者”という条件付 きの副作用です。この薬がないために、頭痛がとれず仕事が手に着かない、眠れない などで他の薬をいろいろ試して、そのどれかで副作用が出る確率の方がよっぽど高い 気がするのですがいかがでしょう?
「介護保険の施行前」(ここがみそ!)に、突然”脳循環改善剤”が見直され、はっ きりいってほんの数品をのぞいてやはり製造中止になりました。当院の患者さんでも 中止になった一つを使っていて、その薬だけが顔のしびれに効いた唯一の薬だったの ですが、いましびれとつきあって本当にかわいそうです。
確かにクスリづけの医療はよくないと思いますが、お医者さんにとっても患者さん にとっても選択肢は多い方がいいに決まっているし、バブルの崩壊は別に患者さんの せいではないのだから、高いくすり、よくでる薬を(健保組合の破綻にあわせて)な んくせつけて製造中止にするのは勘弁して欲しいものです。
また不思議なもので大手 の製薬メーカーの薬はふるいにかけられても残るのはなぜなのでしょう。本当に日本 は分かり易い国です。 みなさんご承知のバイアグラ、これの国内販売の承認は異例に早かったですよねえ 。”個人輸入などによる悪質商売の材料にされかねないから”が理由のようですが、 リウマチの新薬(これはかなり副作用の少ない効果が高い薬)や、C型肝炎の抗ウイ ルス薬(インターフェロンとの併用で完治率がかなり上がる薬)はなぜ承認に時間が かかるのでしょう。
いろいろ大義名分は述べられていますが、本音は健保組合の破綻 でしょう。日本の健康を守る厚生労働省は、国民の健康よりも財政支出をおそれてい るといわれても仕方ないと思います。バイアグラや毛はえ薬のミノキシジル(リアッ プの成分)は、「厚生労働省に患者がいたからだ。」なんて話しも冗談で出ています。
道路なんて多少ごつごつでもいいではないですか、介護保険の施設の食堂のテーブ ルは飛騨高山の木を使ってなくてもいいではないですか、外壁はタイル張りでなくて もいいではないですか、もっと税金を今だからこそ有効に配分していただきたいもの です。
そしてみなさんは、贅沢していない、ぼろぼろになって患者さんを思って働いてい る医者がとても多いことを、悪い医者なんてほんのひとにぎりだということをわかっ てください。お医者さんもどんどんつぶれているという現実、ごぞんじですか?