消費税が5%になったときに、何かを買うたびに高くなったなあと思いませんでしたか?来年4月から、医療費はサラリーマンで三割負担になります。1.05倍の消費税に対して、1.5倍の窓口負担です、そう考えるとぞっとしますよね。しかも我らの救世主、小泉純一郎ちゃんがごり押しでやっちゃったのだからたちが悪いです。
確かに健康保険の財源は底をついて赤字が出る一方ですが、ちょっと大きすぎる変化に、正直、我々医療従事者も動揺を隠しきれません。 こうなると、患者さんはレセプトをしっかり見てみたい、納得のいく説明がいちいち欲しい、ってな具合になります。果たして、それに答えられるだけ医療費はわかりやすいのでしょうか?それは”ノー”です。
たとえば先月風邪でかかって、今月またひいてしまって来院したら再診ではなくて、やっぱり初診料から算定していいのです。再診でもいいのですが、先月の風邪とは違う風邪であると判断しても問題はないのです。そしてその判断は個々の医療機関の判断に任せられています。他にも、慢性疾患でかかると、指導管理料というのが算定できます。
糖尿病などの病気の場合、食事や運動の指導を受けるからです。でもそれもなにげなくいつも医者と話していることで、患者さんにとっては、お金をとられることに納得しない人もいるでしょう。医療費の仕組みは複雑で、レセプトを開示してもおそらく100人中98人は納得できないはずです。厚生労働省の方には是非その辺の計算の簡素化をお願いいたしたいと思います。
それと患者さんも理解していただきたいのは「風邪をひくといけないから風邪薬を下さい。」は保険診療ではできません。病気の人がその病名の適応範囲の中で投薬されるもので、風邪をひいてはじめて保険は適応されるのです。あとでレセプトをみても、私は風邪なんかひいてないなんて言わないように、医者は仕方なく病名をつけて処方しています。(風邪薬を保険でもらうには、”感冒”の病名が必要なのです。)
「心配だから超音波でおなかを見てください。」も同じです。やむを得ずたとえば”膵臓ガン疑い”なんてレセプトには書いてあるかもしれませんよ!